桐生選手 日本人初の９秒台を記録 陸上１００メートル男子

　桐生選手、おめでとうございます。現在の陸上日本男子監督の伊東さんが１０秒００の日本記録を作ってから１９年ぶりの記録更新です。本当におめでとうございます。

　日本人選手のレベルが上がって来て、９秒台は誰が出すかということが注目されていましたが、なかなかこの記録が出ない状況が続いておりました。もし、９秒台を出すことが出来るなら、山縣選手・ケンブリッジ飛鳥選手・サニブラウン選手・多田選手などの中でも、最も早くから注目されていたのが、今回記録を９秒９８とした桐生選手でした。

　まさか日本人が９秒台を出すなんてと大変驚いています。陸上短距離は、これまで日本人がオリンピックや世界大会で活躍することは、ほとんどありませんでした。それが、この記録で桐生選手も世界のトップ選手と肩を並べるレベルにあることが証明されました。

　この記録までの道のりは、大変な努力と苦労があったことだろうと思います。今年の世界選手権には、個人で出場することができませんでした。リレーでは、出場して銅メダルを獲得しましたが、日本で自分が１番という思いもあっただろうと思います。そんなかなでのこの記録です。多くの日本人の方々もこの記録に勇気をもらったことだろうと思います。そして、ライバル選手は、この記録を見て、自分も９秒台をと強く思われていることでしょう。

　ただ、まだこの記録ではオリンピックで金メダルを獲得することは難しいと思われます。世界には、９秒台で走る選手はたくさんいます。この強敵を打ち倒すには、さらなる桐生選手の記録更新が必要です。まだオリンピックまでには、時間があります。是非、東京オリンピックでは、桐生選手が金メダルを獲得出来るよう今後も応援していきたいと思います。頑張れ、桐生選手！