色彩を持たない、日本人男性のブログ

日本について、日々考える。

選挙の風の恐ろしさ

 選挙は、どぶ板と言われるように地元を徹底して歩き、支持者を増やしていく方法ともう一つは、風というその時の話題やブームに乗っかって支持されるというのがあると思います。どちらにしても当選しなければ、議員として活動をすることが出来ません。ただ、風頼みというのは、安定的な議席を獲得し続けることは難しいようです。

 今年の都議会議員選挙では、小池都知事率いる、都民ファーストが大勝しました。選挙の結果としては、都議会で第一党となり、告示前の6議席から、55議席と伸ばしました。一方、第一党であった自民党は、告示前の57議席から、23議席へと激減です。歴史的な大敗北と言っていいでしょう。

 この都民ファーストが大勝した理由は、小池都知事の人気のお蔭です。都知事選挙自民党を相手に勝ち、今回も自民党に勝利しました。この都議選は、都民ファーストに風が吹きました。よくわからない候補者でも都民ファースト小池都知事の応援があるだけで当選した人が、かなり多いと思われます。

 そして行われた東京都の葛飾区議選ですが、13日開票された結果、5人の候補者を出した都民ファーストは、当選者をたった1人しか出すことが出来ませんでした。今年の都議選の勢いからすると、5人全員が当選してもよさそうなものですが、風が止んでしまうとこのような、厳しい選挙結果となってしまいます。何とも恐ろしいことです。

 衆議院議員選挙でも、この葛飾区議選も小池人気では、もう選挙で勝つことができないということを示唆しています。風が吹けば、1回は勝つことが出来るかもしれませんが、2度、3度と勝ち続けることが出来ません。これは、有権者がそれほどバカではないですよということが言えます。

 風ではなく、本当に仕事をしてくれる人に議員として、頑張ってもらいたいものです。私も風で投票行動を決めるということではなく、しっかりと候補者を見る目を養い、よりよい政治家が政治を行える環境を作れるように精進したいと思います。