色彩を持たない、日本人男性のブログ

日本について、日々考える。

日馬富士、暴行で角界に激震

 日本の国技と言われる競技の一つが相撲です。老若男女、多くの方がこの相撲の魅力に取りつかれていることだと思います。さまざまな競技がありますが、この相撲は、競技を見なくとも、そのすごさが理解できます。力士の肉体は、大きく、その体を見るだけでも圧倒されてしまいます。それだけではなく、その大きな大きな体同士の鍛え上げられた人間同士が、全力でぶつかるのですから、その時の興奮と驚きは、忘れることが出来ません。それほど相撲に興味のない私でも、力士を見ると驚き、両国国技館で相撲を見ると、興奮してしまいます。日本の国技と言って、何らおかしなことはありません。

 その相撲で超一流の力士しかなり得ない、横綱の暴行事件が起こりました。横綱日馬富士鳥取市で平幕の貴ノ岩関に暴行し、負傷させてしまいました。日馬富士は、この暴行に関して、鳥取県警の任意の事情聴取で素直に認めました。傷害容疑で立件される可能性もあるようです。

 いくら相撲取りでも横綱に何発も殴られたら、ケガをすることは間違いないでしょう。お酒を飲んでいたようですが、酒の失敗にしては、世間に対する影響が大きいものです。貴ノ岩関は、頭を骨折しているようで、かなりの重症のようです。力士としての選手生命を奪われかねないこの暴力事件は、絶対に許すことが出来ません。

 このようなことは、実際に暴力行為を起こしていなくても、企業でも発生しているものだと思います。ケガをしていればわかりやすいですが、言葉の暴力や業務過多により、心の病気になる若者も増えているように思われます。残念ながら、私の会社でもそのような若者がいます。

 自分の時代には、先生や上司、先輩が暴力により、何かを伝えるということがありました。この暴力は、愛の鞭などと呼ばれ、美化されていたことは、事実です。親も先生に悪いことをしたら、暴力を認め、暴力を受けた生徒が悪いという世の中の風潮もありました。しかし、今は時代が違います。自分達の世代がそうだ、自分達がそうされてきたといっても、それを現在の若い世代の人達に押し付けるのは、許されることはありません。愛の鞭などというものは、存在しません。これは、暴力です。暴力で何かを教えるという時代ではないのです。親が子供に手を上げることも暴力です。暴力は、犯罪です。そのことをしっかいりと認識しなければなりません。

 社会は、変化し続けています。人も変化し続けています。その変化に対応できないとこのような事件が起こります。また、成功体験で何かを求めても、今の時代では、何も変えることができません。時代の変化と今回の暴力事件を見て、その部分がこの日馬富士には、不足していたのかなと思います。横綱の暴力事件というのは、大変残念な出来事です。負傷された、貴ノ岩関には、早期に回復して、また力強い相撲がとれる日を願いたいと思います。