色彩を持たない、日本人男性のブログ

日本について、日々考える。

『沈黙』 映画見ました

 注目されている映画の一つである『沈黙』を見ました。日本でも大変注目されております。この映画を見る前に、この映画の原作である遠藤周作さんの『沈黙』も読みました。

 映画館もほぼ満員状態でした。この映画の注目度がわかります。いつもは、妻と映画に行くことが多いのですが、今回は一人でゆっくりと見ることにしました。もちろん妻と一緒では、ゆっくりとみられないというわけではありません。

 映画を見るとやはり、日本の江戸時代は農民が苦しめられていた、キリシタンが弾圧された。何故、弾圧されていたのかということは説明がありませんでした。もし、この映画をアメリカの方が見れば、日本という国は何と野蛮な国かと思われるのではないでしょうか。江戸時代の人々の暮らしの良い面については、全く描かれていません。

 遠藤周作さんの作品を原作にするとこのような映画になってしまうのは、仕方ないでしょう。

 当時、ヨーロッパの国々はアジアに迫っていました。ヨーロッパからは、宣教師が来て、商人が来て、軍隊が来て植民地にされていました。南米やアジアです。そのヨーロッパの強国であるスペインがフィリピンまで来ていました。このままでは日本も危ないと感じた日本が外国勢力の侵略を恐れ、外国人を排除することにしました。それが鎖国です。日本を守るため、独立を守るために行われた政策です。

 この結果として、日本は独立を守ることが出来ました。独立を守る、侵略から国を守るために行われた政策のもう一つがキリスト教を禁止することです。それを当時の日本人が一方的に悪く描かれるのは、不本意です。

 そのような誤解だけがこの映画により広まり、外国人の方々が日本人を見る見方が変わらないように願っています。