色彩を持たない、日本人男性のブログ

日本について、日々考える。

国会質疑時間見直しが議会の質を上げる

 国会の質疑時間見直しが検討されています。これまで、与党2:野党8が質疑時間の慣例となっていましたが、これを与党5:野党5にすることを検討されています。この与党からの提案について、野党は反発をしています。

 野党が政府に質問をすることで、政策を議論し、時に政府をさまざまな角度から追及したりしています。与党は、政府と同じことですので、知っていることについて質問をするということも出来ませんので、時間も短くなっています。

 与党が政府を追及したり、問題点を追及したりすることがないのですから、本来であれば、野党の質疑時間を削るというのは、政府が何か追及されたくないことがあるのかなと不審になってしまいます。しかし、この与党の提案は妥当なものです。大切な国会の質疑時間にモリ・カケ問題など、国民生活に関係のないつまらない質疑ばかり継続しています。北朝鮮の核・ミサイルの脅威が迫っている時にも、野党はこの問題を繰り返していました。政策の議論がなされないのです。

 このような状態であれば、与党の質疑時間を増やして、政府と連携をして、政策を国民にわかりやすく伝えるための時間に使った方が良いと思います。政策の中には、難しくて複雑なものもあります。これを広く国民の理解を深めるためには、細かく説明していく必要があります。是非、野党の無駄な質問時間を削って、政策説明の時間に使ってほしいと思います。それが国民のためとなり、国益にもなります。

 与党と野党の質の高い政策議論を聞きたいものですが、日本の議会制民主主義はまだそこまで成熟しておりません。国民の質がまだそこまで高くないのかもしれません。この成熟度を上げるためにも、今回の与党質疑時間を増やすことが、野党にも議論の質を上げる一助になるのではないかと考えております。