色彩を持たない、日本人男性のブログ

日本について、日々考える。

『にじいろガーデン』 著者:小川 糸 集英社

 

にじいろガーデン

にじいろガーデン

  • 作者:小川 糸
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2014/10/03
  • メディア: 単行本
 

 

 『ツバキ文具店』を読んですごく読んでから、小川糸さんに大変興味を持ちました。その後、『キラキラ共和国』を読んで、その次に読んだのがこの『にじいろガーデン』です。

 小川糸さんの数ある作品の中で、なぜこの作品だったかというと図書館で借りやすかったというだけで、深い意味はありません。

 この作品がどんな作品なのかわかりませんでしたので、レヴューを少し読みましたが、それほど評価の高くない作品のようでした。それでも、あんなに素晴らしい作品を出されている小川糸さんが、それほど評価が高くない作品ということであれば、逆に興味を持ちました。

 読んだ結果は、大変素晴らしかったです。女性と女性が愛し合い、そして家族を形成するお話しです。4章に分かれているのですが、1つの章が4人家族の1人ずつの視点から書かれています。このような作品は、私は初めてだと思います。

 1つの家族のお話しでも、別の視点から見るとさまざまな見方をすることが出来ます。富士山を静岡側と山梨側で見るのが違うように光の当て方を変えるとその内容がよりわかりやすくなります。

 私も家族があります。大切な家族です。家族というのは、本当に貴重です。この作品では、特殊な家族構成となっておりますが、それでもそこでその家族は、一生懸命生きています。さまざまな家族の形態があったとしても、幸せな家族を持つことがどんなに大切かということがわかります。家族を大切にしなければなりません。