『 逆説の日本史 ㉒ 明治維新編 』 著者 井沢 元彦 小学館文庫
有名な逆説の日本史シリーズの明治維新編です。これまで22巻も出ているにも関わらず、私はこのシリーズを購入したのが初めてです。興味は、ありましたがなかなか手に取ることがありませんでした。今回は、赤字で西南戦争と大久保暗殺の謎と記載されており、これで書店でこの本の購入を決めました。
逆説の日本史ですので、定説が並べられているわけではありません。この作者の独特の視点で歴史を捉えられており、大変興味深く読むことが出来ました。
歴史は、文献に書かれていることが全て正しいとは限りません。その時代でどのようなことが教えられ、信じられ、何に基づいて選択を行い行動をしていたのかということは、大変重要です。そういった歴史捉え方で考えると、これまで見えなかったものが見えてくるというようなことをこの本では教えてくれています。
西郷隆盛の征韓論についても、西郷の体調が影響を及ぼしたというようなことが書かれています。このようなことは、これまでの通史の本では、記載されていなかったことだと思います。
この明治維新編が非常に面白かったので、その他の気になる本も手に取ってみようかなと思います。