色彩を持たない、日本人男性のブログ

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『食堂かたつむり』 作者:小川糸 ポプラ文庫

 

([お]5-1)食堂かたつむり (ポプラ文庫)

([お]5-1)食堂かたつむり (ポプラ文庫)

  • 作者:小川 糸
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2010/01/05
  • メディア: ペーパーバック
 

 

 最近はまりにはまっている小川糸さんの作品をまた、1冊読みました。今回は、『食堂かたつむり』です。食堂の話しかなと考えておりましたが、やっぱり食堂のお話しでした。

 主人公の倫子(りんこ)さん。お母さんが不倫をして出来た子供なので倫子とつけたと冗談ではすまされないことを言うので、大変驚くのです。この物語でも下ネタやちょっと厳しい表現など、小川糸さんの作品という感じがしています。

 ある日、家に帰ると同棲をしていたインド人の恋人がいなくなり、家のものが無くなっているという事態になってしまいました。悲しいですね。家財も貯金も全てなくなったので大変驚かれたと思いますが、それ以上に恋人がいなくなるということの方が精神的ショックは大きかったと思います。このショックが原因かどうかわかりませんが、倫子は声も出なくなってしまいます。

 そして、倫子は田舎の実家に帰って、1日に1組だけという変わった食堂を開きます。これが、食堂かたつむりです。何料理ということもなく、お客様と相談してメニューを決めるということです。料理に自信が無いとこのようなタイプの食堂を始めることは出来ませんね。

 その後の母の死、失った声を取り戻すなど、倫子も前向きに進んで行こうとします。

 小川糸さんの作品は、毎回読後に心が和やかな気持ちになります。今回の作品もそのように感じました。次回、小川糸さんの作品を読むなら、『つるかめ助産院』になります。この作品も大いに期待したいと思います。