『ぼくはイエローで、ちょっとブルー』 著者:プレディみかこ
この本が売れているということで、妻が購入して読んでいましたが、特に興味がなかったので、私は読んでいませんでした。
しかし、あまりにも人気があるということを新聞で知り、私も読んでみようということで読んでみました。
実際に妻は、それほど面白くなかったと言っていましたが、私にはとても興味深い本だと思います。
イギリス人と日本人のハーフで生まれた男の子が、イギリスの小学校から中学校でさまざまな経験をすることが書かれています。
ハーフの子供が、欧米で特に白人が多いコミュニティで起こることが、人種差別です。
今でもこの人種差別は、存在するのですね。存在は、否定しませんが、ここまでまだまだ人種差別が残っているとは思ってなかったので、現実を突きつけられたような気がしています。
アメリカで日米対立の根本にあったのが、黄色人種であるアジア人に対する差別意識です。排日移民法が、その典型的なものです。イギリスでも現在、EU離脱が決定しましたが、この問題の根底にあるのが、移民問題だと思います。
移民問題の本質は、人種差別です。これは、100年前ではなく、まだ現代の出来事なのですね。
そのような逆境の中でもたくましく、元気に成長していく姿を感じることができる作品です。帯には、『一生モノの課題図書』とありますが、大げさではなく、私もそのように感じました。自分の息子にももう少ししたら是非読んでもらいたいと思います。まだ、小さいのでちょっと難しいと思います。
どのような中でも子供は、力強く育っていきます。親として、子供を育てることによって、自分も成長さてもらえているような気がしています。そう考えると、仕事で少しつらいからと言って、負けてられません。世の中の多くのお父さんと共に頑張りたいと思います。