香港への他国からの口出しは、内政干渉になるのでは?
香港が一国二制度から、中国に飲み込まれようとしています。これの問題点は、香港に人権や自由がなくなってしまうということです。
中国に対する愛国教育が進められ、中国共産党を批判するようなことをすると逮捕されるでしょう。また、国家指導者への侮辱なども同様の結果になると思います。
それを考えると日本は、本当に自由な発言が認められています。一国の総理大臣である安倍さんの悪口を言っている人は、日常茶飯事ですが、これらの人が逮捕されたとか、拷問を受けたということは聞いたことがありません。
香港を考えるとき、自由や人権を共有する立場としては、守ってあげたいという思いが強くあります。
しかし、香港は中国の一地方です。これに対して、他国が口出しすることは、内政干渉になります。
それでは、どのように日本は、香港のことを考えていくべきでしょうか。
香港は、中国の一地方
アメリカは、いち早く香港の優遇を撤廃しました。これは、中国が香港に国家安全法の導入を決めたからです。
トランプ大統領は、この香港のことについて、中国を批判しています。一国の大統領が、中国の政策に批判的なのですから、内政干渉になるでしょう。
中国は、国際的な金融センターとしての地位を確立していた香港の地位を低下させることになりました。これまで通り、香港にお金が集まらなくなるでしょう。香港から、お金がどんどん出ていくことになります。それでも中国は、共産党指導を強固に継続させるために、香港に対して強い態度に出ています。
これは、日本にもビジネス的に考えれば、チャンスでもあります。日本は、この機会を飛躍につなげられるでしょうか。
中国の一地方について関与を強めれば、内政干渉になってしまいます。日本は、どのようにするべきでしょうか。
日本は、内政干渉にならないように香港人でもし日本に移住したいという方がいればそういった方を積極的に受け入れるべきでしょう。香港では、海外への移民を考えている方も増えているそうです。優秀な方が、日本に移住して活躍されることは、日本の国益にもなります。
自由と人権を守るという立場で日本が出来ることを考えなければなりません。他人事のように見ていれば、国際社会は日本という国を冷たい国だとみるでしょう。
香港は、他人事ではない
香港は、他人ごとではありません。今回の香港の出来事は、日本にも将来的に影響する可能性が強くあります。
今回の香港のことを習近平政権が、政治的対立勢力を駆逐するためだという考えをする人もいます。確かにそういった面もあるかもしれません。
それでも日本は他人事のように考えている場合では、ないということをしっかりと自覚しなければなりません。
香港の次は、台湾です。台湾の次は、沖縄です。
どんどん日本に迫ってきます。日本の安全が脅かされます。それを日本人が十分に認識する必要があります。
日本が香港への発言が強くなると、中国も沖縄の基地問題で強い姿勢になるでしょう。そうなると沖縄と中国結びつきを強めてしまうと、日本の安全保障にとっても脅威となります。
沖縄に中国が発言したら、強い口調で言い返すためにも香港の問題では、内政干渉にならないように関与しなければなりません。
アメリカと中国が対立していくと、軍事的な対立となってしまうことが予想されます。日本は、その時に見てるだけというわけにはいきません。
日本も自由と人権を守る勢力として、戦わなければならないのです。その時のために日本人が現実をしっかりと受け止めなければなりません。
憲法9条が日本を守ってくれるんなんていう、夢のような話しはないのですから。