都議選の本当の勝者は？

　都民ファーストの大勝利で終了した東京都議会議員選挙ですが、本当に勝利したのは都民ファーストの会でしょうか？小池都知事が勝利したのでしょうか？誰が得をしたのでしょうか。

　私が考える今回の真の勝者は、公明党だと思います。公明党は、国政で自民党と連立政権を組んでいます。当然、国政選挙は自民党と共闘を行ってきました。しかし、今回は自民党ではなく、小池知事を代表とする都民ファーストと都議選を共闘しました。自民党が公明党と一緒に戦わない大きな選挙は久しぶりだったのではないでしょうか。

　本日、公明党の山口代表は安倍総理と会われ、公明党と自民党の結束を確認されたそうです。山口代表は、「国政は国政、都政は都政で別だ」と強調されていますが、心の中ではどのように考えられているのでしょうか。

　今回の選挙は、都議選でしたがもしこれが、国政選挙であれば大変な事態です。安倍内閣は、総理を辞職しなければならなくなるでしょう。公明党は、現在の国会で自民党が大きな議席数を確保出来ているのも、公明党のお蔭だよ。もし、公明党が選挙で自民党を応援しなかったら、全国で同様の現象が起こるよと考えても不思議ではありません。自民党の議員は、公明党を敵に回したらどれほど恐ろしいかということを認識したのではないでしょうか。

　そういった意味で今回の本当の勝者は、公明党だったということが出来ると思います。今後の国政での自民党と公明党の関係はどのようになるのでしょうか。この両党の関係も注視していく必要がありますね。