色彩を持たない、日本人男性のブログ

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羽田元総理死去

 羽田元総理が老衰で亡くなられました。82歳でした。羽田元総理といえば、1994年に総理となられ、わずか2ヶ月で退陣をされたときの首相です。総理在任期間64日は、戦後2番目に短い内閣です。

 55年体制自民党が常に与党という状況を小沢一郎さんと一緒に細川連立内閣をつくられて、崩壊させました。この時の細川政権に対する国民の期待は、大きかったと思います。その後を引き継いだ形で、羽田さんは総理となられました。当時の社会党の裏切りもあり、連立は崩壊、その後少数与党という歪な形の中で内閣不信任案が提出され、可決のされることが確実となると総辞職されました。もし、この時に総辞職という選択ではなく、解散という選択をされていれば、内閣が存続していた可能性もあるのではなかったかなと思います。

 その後、小沢一郎さんとは別々の道を歩かれ、民主党に参加されています。民主党でも羽田元総理は、政権交代に尽力をされてました。そして、自民党を中心とする与党から政権交代された時にも活躍をされています。

 この民主党政権交代も上手くいかず、国民の支持を失くし現在の民進党の状態となっています。細川連立内閣も民主党も国民の期待は、非常に大きかったと思います。社会が変わるのではないかという幻想を抱いた方も多数おられました。しかし、自民党よりもひどい政治が行われました。挙句の果てに、党内対立を行い、分裂で総選挙でボロ負けです。羽田元総理には、細川連立内閣の時の失敗した経験を民主党で活かすことが出来なかったことは残念なことだと思います。

 当選回数も14回を誇り、日本の政治に大きな貢献をされてきました。ご冥福をお祈り申し上げます。