色彩を持たない、日本人男性のブログ

日本について、日々考える。

防衛費の拡大と国防の国民意識向上

 まだまだ、日照時間が短く今日もお天気は、曇りちょこちょこ雨です。夕方からは、雨になるようですので、すっきりとしたお天気には程遠いような気がします。

 北朝鮮の脅威については、日米2プラス2でも話し合われたようです。同盟関係にある日本とアメリカは、緊密に連携する必要があります。それにしても日本は、自国の防衛をアメリカに多くを頼らなければなりません。自国を守るだけの力がないので、仕方がありません。軍事力がないことは、外交にも及びます。背景に力がないことには、国際社会では、外交力が弱まります。残念ですが、現実です。

 この状態をどのように打開しなければならないかということは、簡単なことではありません。憲法改正から始めなければなりませんが、そのためには国会議員が2/3の議席を持ち、国民投票などなどです。もちろんこれらのことは、重要です。これらが行われなければ軍隊を持つことすら出来ません。

 しかし、このようなことの前に先ず、日本国民が自国を守るという気概を持たなければなりません。先ずは、防衛費をGDPの2%にすべきです。これは、憲法を改正しなくても出来ます。2%というと約10兆円です。現在の防衛費の2倍です。GDPの2%というのは、国際標準です。どの国の国民もこのくらいは、国防のために理解をしています。

 もし、日本で防衛費がGDPの2%で約10兆円支出されるとなったら、国民はどのような反応を示すでしょうか。年金、医療、教育など社会福祉もカットされるでしょう。政権に対する不平不満が爆発して、その内閣はもたないということは、容易に想像をすることが出来ます。日本国民の国防意識というのは、この程度なのです。

 確かに防衛費が約10兆円となった時点で国民の生活は、大きく変化することでしょう。それでも国を守るためには、この程度の費用が必要となります。日本は、他国と比較して人件費の高い国です。防衛費といってもほとんどが自衛隊員の方々のお給料になるそうです。残ったお金で武器などを購入する必要があります。潜水艦だって、航続可能距離を延ばすためには、原子力潜水艦を準備する必要があります。日本は、ディーゼルエンジンで大変優れていっても、原子力潜水艦に航続可能距離で勝ることはできません。これについても非核国の日本では、抵抗が大きいでしょう。

 どんなに優れた憲法を作って、どんなに優れた軍隊を持っても国民の国防意識が弱いとその国を守ることが出来ません。国民の国防に対する意識向上は、まだまだ遠い道のりかもしれませんが、これが変わらなければ日本の独立は守れないのではないでしょうか。