中曽根康弘、元首相死去と靖国参拝
中曽根康弘元首相が死去されました。101歳というご高齢でした。その功績は、大変大きなものがあります。
中曽根元首相は、東京帝国大学(現在の東京大学)法学部を卒業され、その後は官僚(内務省)になられました。1947年に群馬県から衆議院議員選挙に立候補され、この初当選から20回も当選されました。1982年に首相になられ、戦後5位の長期政権を築かれました。憲法改正についても尽力をされておりましたので、憲法改正を見ることが出来なかったということは、大変残念であっただろうと思われます。
中曽根元首相といえば、国鉄の分割・民営化です。現在のJRが分かれているのもこの時の分割のためです。民営化というのは、大変な労力が必要です。あまりこの当時のことは知りませんが、抵抗勢力との戦いは凄まじかったであろうと容易に想像することが出来ます。
功績がある一方、靖国神社参拝を政治問題化してしまったという残念なこともあります。この時の中曽根元総理の判断がその後、首相が靖国神社参拝をすることが出来なくなってしまったという残念なものです。自分の中国の友人との関係と国益を天秤にかけ、中国の友人をとってしまったというものです。この時の判断がなければ、今も首相が靖国神社に堂々と参拝しているだろうと考えると取り返しのつかない判断ミスです。
しかし、中曽根元総理だけの問題ではなく、その後の政治家と国民の意志も弱いといえます。中国や韓国に何を言われても、首相の参拝を多くの国民が支持をすれば、参拝が行われていたかもしれません。それが出来なかった国民も残念です。
そうであるとしても、国民のために長く頑張られたということは、間違いのないことです。ご冥福をお祈り申し上げます。