色彩を持たない、日本人男性のブログ

日本について、日々考える。

記憶をなくかもしれないという恐怖

 今年、頭の中に血がたまって、血を抜かなければならないという開頭手術を行いました。頭を切って、頭蓋骨を砕いて、脳を覆っている膜を切って、血を抜きました。この手術だけでも恐かったのですが、それよりも恐怖を感じたのは、医師から記憶が一部なくなるかもしれないということでした。

 次に目を開けた時、もしかすると妻や子供の顔を見ても誰かわからない。お世話になった方々にのことも忘れてしまう。さまざまな出来事も忘れてしまうというのは、大変な恐怖でした。

 手術後は、妻も子供も家族との出来事もしっかりと記憶あります。でも、もしかすると忘れていることがあるのかもしれません。あれを忘れた、これが記憶にないと失った記憶ですので、何が記憶に残っていないのか自分自身ではわかりません。これが年齢によるものなのか、手術の影響なのかというのも実際には、誰にもわかりません。

 記憶って嫌なこと、楽しいこと人生の中ではさまざまあります。都合よく、嫌なことだけ忘れるというようなことが出来ません。それでも記憶を失うかもしれないとなってしまうとやはり、嫌な記憶も含めて自分を鍛えてくれたわけですので、残っておいて欲しいと感じております。

 10人に1人は、再発の恐れがあります。またいつ出血するかもしれません。でも、そんなことを考えていても仕方ないですね。どうしようもないことですから。明日も笑顔で頑張りたいと思います。