色彩を持たない、日本人男性のブログ

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井岡一翔選手(ボクシング)、初防衛成功と涙!!

 大変素晴らしい試合でした。これまでの井岡一翔選手らしくない試合だなと感じながら、試合が判定に持ち込まれ、勝ったと思いましたが、もしかすると・・・と思うくらい接戦でした。次回の試合も夏までには、行われることだと思います。ボクシングといえば、井上尚弥選手・村田諒太選手が注目されがちですが、私は井岡一翔選手が一押しです。

 WBO(世界ボクシング機構)のタイトルマッチが、年末の12/31東京の大田区総合体育館で行われました。井上・村田選手の試合も今年行われましたが、その試合よりも注目が低かったと思います。私は、4階級を制覇した井岡一翔選手がどのような戦いを行うのか大変楽しみにしておりました。

 対戦相手は、オリンピックにも出場しているジェイビエール・シントロン選手(プエルトリコ)です。シントロン選手も大変素晴らしい選手です。WBOのランキングも1位で簡単な対戦相手ではありません。試合は、期待以上の大変素晴らしい試合となりました。

 井岡選手は、テクニックに優れ、的確なパンチを当てます。試合が終わるといつも綺麗な顔をして、パンチを受けるということがそれほどありません。

 しかし、今回の試合では序盤にパンチを受け、足を使ってくるシントロン選手を追いかけるという展開になりました。それでも井岡選手は、ボディで徐々に相手へダメージを蓄積させていきます。井岡選手ほどボディを打つ選手も珍しいと思います。これでもか、これでもかとボディを打ちます。私もこんなボディが打てたらと惚れ惚れとしてしまいます。練習します。

 ただ、今回は井岡選手、何か違うなと思わせる試合でした。試合後いつも綺麗な顔の井岡選手が打たれて、顔が腫れています。ここぞという時に相手のパンチを恐れることなく前に出て、打ち合います。これは、これまでになかった戦い方だったのではないでしょうか。あのように前に出て打ち合うのは、大変勇気が必要です。やってみればすぐにわかることですが、なかなか出来ることではありません。井岡選手でもあの戦い方だとパンチを受けてしまいます。

 でも、そのような戦い方をしなければ勝てないと考えたのでしょう。こういった戦い方も出来るということが、4階級を制覇した素晴らしいチャンピオンなんだと思います。

 試合後のインタビューでの涙は、大変感動的でした。父親になっての初めての試ということで、これまで以上に緊張をされていたようです。精神的にしんどかったのでしょう。守らなければならないものを持ち、父親として負けることが出来ないと考えられたのかもしれません。私も父親ですので、何となくわかるような気がします。お疲れさまでした。

 ファンとして気になるのは、次の試合です。やはり、井岡選手には、統一選をして頂きたいと思います。もうこれ以上、階級を上げることは、ないのかなと想像しています。バンタム級に上げるとなると、体が大きくなります。井岡選手には、そうのようなイメージがわきません。是非、WBOだけでなく、WBC・IBFWBAの主要4団体のベルトを巻いて欲しいと思います。今後も期待しています。